地球環境とエネルギー
日本のエネルギー資源状況
電気、ガス、ガソリンなどのエネルギーは、生活に欠かせないものとして社会を支えています。
しかしながら石油やLNG(液化天然ガス)などのエネルギー資源にとぼしい日本では、エネルギーの安定的供給の為のさまざまな方策が必要となっています。
2017年の日本のエネルギー自給率は9.6%で、他のOECD諸国と比較すると低い水準となっています。
エネルギー自給率の低さは資源を他国に依存することになり、国際情勢の影響によってはエネルギーの安定確保が難しくなってしまいます。
地球温暖化と異常気象
気象庁による「2019年の天候と台風のまとめ(日本の天候について)」によると
『日本の年平均気温(基準値との差:+0.92℃)は、1898年の統計開始以降で、最も高い値となる見込みです。その要因としては、二酸化炭素などの温室効果ガスの増加に伴う地球温暖化の影響と自然変動の影響が考えられます』
と温暖化の原因として温室効果ガスが挙げられています。
「2019年の天候と台風のまとめ(世界の天候について)」でも
『世界の年平均気温(基準値との差:+0.42℃)は、1891年の統計開始以降で、2番目に高い値となる見込みです。その要因としては、二酸化炭素などの温室効果ガスの増加に伴う地球温暖化の影響』
とあります。
CO2の排出
地球温暖化対策のために、温室効果ガス(GHG)の削減は急ぐべき問題となっています。
石油・石炭・LNG(液化天然ガス)などの化石燃料は温室効果ガスを多く排出するために、化石燃料を使う電源が増えると温室効果ガスも増えることになります。
2011年以降、日本の温室効果ガス排出量は増加し、2013年度には過去最高となる14億トンもの温室効果ガスを排出しました。
温室効果ガスのうち、大半を占めるのはエネルギー由来のCO2である為、CO2排出量を削減する必要があるのです。